防振・防音締結装置シリーズ



昨今の環境意識の高まり、また特に都市部での運行本数・速度の増加に伴い、軌道での振動・騒音対策の重要性は年々高まってきております。。現在主流の防振マクラギやフローティングスラブと異なり、締結装置で対策を取ることは施工性・メンテナンス性、価格の面で優れている一方、従来のような低弾性パッドを使用する場合では振動・騒音低減効果に限界があること、またレール小返り量増大に伴い締結バネへの負荷が大きくなる事が課題となります。
パンドロール社は1990年代からいち早くこうした課題を認識し、防振・防音締結装置の開発・改良に取り組んで参りました。現在最新の防振・防音締結装置であるVIPA、Vanguardシステムはこうした課題を解決し、防振マクラギやフローティングスラブといったマクラギ下での各対策に比較してより安価で高性能なソリューションとして世界各国の都市鉄道・高速鉄道にて採用されております。
パンドロール社ではこうした世界各国での豊富な施工経験を元に、締結装置だけではなく、マクラギレス直結軌道といった低コストかつ簡易な施工方法と併せて鉄道事業者様、施工業者様に、それぞれの案件で最適なソリューションを御提案させて頂いております。
![[1]高性能防振・防音締結装置 Vanguard (ヴァンガード)](img/new/photo_01_04.jpg)
![[1]高性能防振・防音締結装置 Vanguard (ヴァンガード)](img/new/photo_01_05.jpg)
[1]高性能防振・防音締結装置 Vanguard (ヴァンガード)
パンドロール「Vanguard」は、レール腹部をゴム製「くさび」で挟み込み、レールを持ち上げて保持する極めて独創的な締結装置です。特殊な配合を行い耐久性と低弾性を両立させたゴムを使用する事で、従来軌道パッド、タイプレートパッドでは実現出来なかった超低弾性(〜5kN)を実現し、かつレール小返りをほぼ完全に抑制して軌道安定性を確保しております。
パンドロール「Vanguard」レール締結装置は、特に構造物を経由して伝播する振動・騒音に有効であり、橋梁部、高架部、トンネル内など特に振動・騒音の対策が必要な区間に投入することで、沿線環境の大幅な改善が可能となります。また、新規敷設工事だけでなく、既存レール締結装置からの置き換え事例も豊富に御座いますので、現在まさに問題が起きている箇所にも投入頂く事が可能です。
また、世界的に見ても各国の都市鉄道を中心に累計マクラギ16万本以上の実績があり、敷設20年が経過した箇所でもゴム製「くさび」には特段の劣化等が確認されないなど耐久性、メンテナンス性についても証明されております。
![[2]VIPAシリーズ](img/new/photo_01_06.jpg)
![[2]VIPAシリーズ](img/new/photo_01_07.jpg)
[2]VIPAシリーズ
パンドロール「VIPAシリーズ」は低弾性のタイプレートパッドを使用する事で比較的安価に、かつ十分な振動騒音低減効果を発揮するよう設計された締結装置です。主に都市鉄道の高架・トンネル直結軌道にて使用する事を想定し、トップダウン・ボトムアップ工法いずれの場合でも優れた施工性を発揮できる設計になっており、Vanguard同様に各国の都市鉄道を中心に広く御採用頂いております。(2015年時点で累計マクラギ150万本以上の敷設実績が御座います)