パンドロール締結装置とは




パンドロールレール締結装置とは無螺定式(ボルトを使用しない)レール締結装置であり、英国に本拠を置くパンドロール社(Pandrol Track systems Ltd.)にて開発・製造しております。
レール締結装置は、レールをマクラギなどの支承体上に保持する役割を担う重要部品であり、求められる性能も車両通過時の繰り返し荷重に耐えることのほか、弾性材を使用することで通過時に構造物に伝わる衝撃を緩和すること、また信号回路維持のために高い絶縁性を保持する事や、近年では締結装置にて防振・防音機能を有することなど多岐にわたっております。 このようにレール締結装置は軌道の安全性を支える非常に重要な部品であるため、鉄道事業者様が定期的に実施されている軌道パトロールの際には、締結ボルトの緩みがないか、部材の破損が無いかといった詳細な確認が求められます。パンドロール締結装置はボルトレスの構造のため、ボルトの緩み管理(トルク管理)が不要になり、鉄道事業社様の保守効率の改善に役立ちます。
パンドロールグループは1937年に設立され、これまでに全世界100カ国以上で累計20億個パンドロールクリップを販売する世界最大級の締結装置メーカーです。現在、パンドロールグループは、保守効率化・省力化に向け、パンドロール締結装置のみならず、レール埋込式防振軌道・バラストマット・マクラギ下パッド・自動締結機械など、軌道構成部材の総合的な開発及び製造・販売を行っております。
日本国内でも、パンドロール締結装置は1987年の導入以降、そのシンプルな構造と省力化への貢献から、多数の鉄道事業者様のバラスト軌道はじめ直結防振軌道、スラブ軌道などあらゆる軌道構造にて御使用頂いております。日本国内の各鉄道事業者様のご要望にお応えし価値ある製品を提供し続けるため、我々は絶えず締結装置の開発を続け、ファーストクリップ締結装置やバンガード締結装置といった、締結装置を通じてさらなる価値を実現できるよう、日々取り組んでおります。